2022.06.07
HABITAT
日立東大ラボでは、2021年10月に、柏の葉地域および柏市の住民のみなさまの健康づくりに関する意識を調査し、どのような健康づくりサービスがあると望ましいかを解明するためのアンケートを実施しました。アンケート結果の一部を本webページにて公開します。今後、さらに分析を進めて、学術論文等に結果を公表していく予定です。ご協力いただいたみなさま、誠にありがとうございました。
【調査概要】
調査目的:フレイル予防AIを活用した新たな住民主導型の健康づくりサービス開発に向けて、地域の基本属性を明確化すること
【構成】
1.基本属性の調査(年代・性別・主な利用サービス)
2.医療・介護費用に関する意識調査(財源・負担・価値)
3.柏市の健康づくり行政に関する意識調査(健康づくり・重症化予防・介護予防)
4.柏市の医療・介護データ活用に関する意識調査(データヘルス計画等)
5.柏市の医療・介護分析結果の伝達に関する意識調査(保健師訪問等)
6.柏市の住民による健康づくりに関する意識調査(フレイルチェック、あ・し・た等)
【対象者】まちの健康研究所「あ・し・た」登録会員で60歳以上の方 約1500名を対象に
【期間】2021年10月
【答数】819人 (回答率54.6%)
柏の葉地区(十余二、若柴、小青田、新十余二、正連寺、青田新田飛地、大室、中十余二、柏の葉1~6丁目)。柏市外0人。
■保険制度は9割が「知っている」と回答するも、データヘルス計画の仕組みそのものについては8割が「知らなかった」と回答。
■データ・AIは、半数以上が「不安に感じている」一方で、同時に、多数が「良い事」と回答している。また、半数以上が「自身のデータ提供の意思あり」と回答。
■健康づくり活動は、9割が「良い事」と回答するも、4割近くが「参加しない」と回答。「参加すると思う」と回答した人からも、自由記述に多数要望が書かれ、課題が浮き彫りになった。
まとめ:
データの提供については意欲的な人が多いが、データヘルス計画への認知が低く、AIに不安を感じる人も半数近くいることから、新サービス開発においては、本人にとっての価値を高めるだけでなくシステムの基盤となるAIに対する丁寧な説明が必要と考えられます。