Subject of Research
研究テーマ

分野:ハビタットPhase1(2017-2019)

脱炭素/次世代エネルギーシステム

2016年11月に発効したパリ協定は「低炭素から脱炭素への思想転換」と「途上国も含めた多くの国々の参加」といった点で意義深いが、先進国では業務ビルや住宅の民生用エネルギー消費が大きく、日本でもその温室効果ガス削減目標26%のうち約4割を民生部門で削減することになっている。その削減にはサプライ側の低炭素化が必要だが、同時にデマンド側の省エネルギーが欠かせない。本 WG では、個人の QoL (健康性、快適性、生産性など)を維持・向上させながら、エリア全体の省エネルギーと再生可能エネルギ ー導入を推進する脱炭素化マネジメントシステムの構築を目指している。 ・ファシリティマネジメントシステム= RICx R : Remote, Realtime /物理的な距離にとらわれないビル群のアライアンス化を可能とする遠隔データ管理・システム制御 I : Information technology / IoT 機器や AI 等を活用した省エネ・創エネ・蓄エネに基づくデータ駆動型 Cx 技術 Cx : Commissioning /データクレンジング、最適化、不具合検知・診断等によるエネルギーマネジメント ・ライフマネジメントシステム= Nudge 気づきを与える情報提供によって、個人 QoL を維持・向上させながらもエリアの脱炭素化に望ましい行動 をとるように促す。 両システムの有機的な連携により、建築分野の脱炭素化や個人の QoL 向上、環境投資を促進させる先導ビジネスモデルを構築し、そのポテンシャルを社会に提示する。