2021.12.01
ENERGY FORUM
日立東大ラボでは、これまで提言「Society 5.0を支えるエネルギーシステムの実現に向けて」を第3版まで発刊し、全国に拡張する基幹エネルギーシステムと地域の分散エネルギーリソースの協調メカニズムの必要性と、協調メカニズムを支えるためのオープンなデータ公開と検証可能なプラットフォームの必要性、さらにカーボンニュートラル社会の実現には従来のエネルギーセクター中心の施策に留まらない社会全体の参画が不可避であることを述べてきました。世界規模で進むカーボンニュートラル社会の挑戦は、地球温暖化を抑制した持続可能でレジリエントな社会を構築するとともに、エネルギー転換に伴う社会負担や産業国際競争力の堅持、豊かな生活水準の構築といった将来の日本の国家像に大きな影響を与えます。第4回の産学協創フォーラムでは、2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けたエネルギーシステムについて定量的に分析し、バックキャスティングに基づいた制度・政策の検証とエネルギーコストの社会負担について掘り下げます。また、エネルギー転換が地域社会や生活に対してどのような変化を与えるのか、具体的な事例を示すとともに、複雑に交錯する課題を包括的に分析・評価して解決の議論を進めるための社会評価システムについて議論を深めます。
本フォーラムは終了いたしました。
多数の皆さまのご視聴をいただき、どうもありがとうございました。
報告資料は本ページ内プログラムの各タイトルからご覧いただけます。
提言書「Society 5.0を支えるエネルギーシステムの実現に向けて」(第4版)(日本語)
提言書「Society 5.0を支えるエネルギーシステムの実現に向けて」(第4版)(日本語)
Proposal「Toward Realizing Energy Systems to Support Society 5.0」(Ver.4)(英語)
フォーラム・リーフレット
[PDF]
フォーラムに関するご質問・お問合せ先
日立東大ラボ エネルギー・フォーラム事務局:
20211201forum [at] ht-lab.ducr.u-tokyo.ac.jp
開催概要
日立東大ラボ・産学協創フォーラム
「第4回 Society 5.0を支えるエネルギーシステムの実現に向けて」
全員参加で考える持続可能なカーボンニュートラル社会の実現
【日時】2021年12月1日(水)13:00 – 17:55
【開催方法】オンライン
【主催】日立東大ラボ
プログラム フライヤー(PDF)
※プログラムは、予告なく変更される場合がございます。
ファシリテータ
吉村 忍(東京大学 副学長・日立東大ラボ長)
松岡 秀行(日立製作所 研究開発グループ 基礎研究センタ 主管研究長・日立東大ラボ長)
1. 開会挨拶
藤井 輝夫(東京大学 総長)
東原 敏昭(日立製作所 代表執行役 執行役会長兼CEO)
2. 基調講演
「グローバル・コモンズの責任ある管理とエネルギーシステム」
石井 菜穂子(東京大学 理事・未来ビジョン研究センター 教授)
「Achieving a net zero economy in Japan and across the world」
Lord J. Adair Turner(Chairman, Energy Transitions Commission)
3. カーボンニュートラル社会への日立東大ラボの取組みと提言概要
吉村 忍(東京大学 副学長)
鈴木 朋子(日立製作所 研究開発グループ 技師長)
4. 日立東大ラボからの報告
カーボンニュートラル社会のエネルギーシステム
「カーボンニュートラル社会に向けたエネルギー基幹システムのS+3E」
横山 明彦(東京大学 大学院工学系研究科 教授)
「カーボンニュートラル社会におけるエネルギー基幹システムの技術イノベーション」
小野田 学(日立製作所 エネルギー業務統括本部 経営戦略本部 主任)
「持続可能な社会・産業とカーボンニュートラルを協調させる制度・政策」
大橋 弘(東京大学 公共政策大学院 教授 院長・大学院経済学研究科 教授)
自分ごとで考えるカーボンニュートラル社会:めざす市民生活・社会変革の方向性
「2050年への公正な社会技術転換のためのトランジション・シナリオ」
城山 英明(東京大学 大学院法学政治学研究科 教授)
「エネルギーデジタル化で実現する持続可能な地域社会」
荻本 和彦(東京大学 生産技術研究所 特任教授)
「持続可能な社会に求められる循環型社会」
伊藤 智道(日立製作所 研究開発グループ 脱炭素エネルギーイノベーションセンタ
環境システム研究部 研究主幹)
<休憩>
5. パネルディスカッション
第一部:「2050年カーボンニュートラル社会に向けた日本の国際的役割」
カーボンニュートラル社会の実現には、社会全体が取り組むためのシステム構築と、さまざまな協調が必要となる。2050年カーボンニュートラル社会は日本だけがゴールするわけではなく、世界全体で推し進めることが重要となる。カーボンニュートラル社会の実現のために日本が果たすべき国際的役割は何か、またその推進のためのイノベーションや人材育成はどうあるべきか、議論を深めたい。
モデレータ:
吉村 忍(東京大学 副学長)
馬場 淳史(日立製作所 脱炭素エネルギーイノベーションセンタ センタ長)
パネリスト(敬称略):
小川 要(資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 電力基盤整備課長 )
奥田 久栄(株式会社JERA 取締役副社長執行役員 経営企画本部長 )
西山 大輔(株式会社三菱UFJ銀行 サステナブルビジネス部長)
髙村 ゆかり(東京大学 未来ビジョン研究センター 教授
楠見 尚弘(日立ヨーロッパ リサーチディレクター)
第二部:「カーボンニュートラル社会へのトランジションと産業・エネルギー・地域の挑戦」
2021年は国際的な気候変動への取り組み、そして日本政府のカーボンニュートラル目標の発表を背景として、日本の産業における脱炭素化への動きが大きく加速した一年であった。本セッションでは、日立東大ラボで検討を進める「トランジション・シナリオ」における知見をもとに、主要なドメインにおけるリーダーをお招きし、カーボンニュートラル社会への転換の中でいかなる課題が生じており、それをどのようにして乗り越え、機会とすることができるかについて議論する。
モデレータ:
城山 英明(東京大学 大学院法学政治学研究科 教授)
鈴木 朋子(日立製作所 研究開発グループ 技師長)
パネリスト(敬称略):
平田 禎治(日産自動車株式会社 常務執行役員 車両生産技術開発本部)
小野 透(日鉄総研株式会社 常務取締役)
森 真樹 (ローカルエナジー株式会社 専務取締役
江守 正多(国立環境研究所 地球システム領域 副領域長)
6. 閉会挨拶
鈴木 教洋(日立製作所 執行役常務 CTO)
相原 博昭(東京大学 理事・副学長)