Subject of Research
研究テーマ

分野:ハビタットPhase2(2020-2022)

WG15つのキーファクター

データインフラのエコシステム

データの利活用はSociety 5.0型スマートシティの根幹をなす要素の一つと考えられるが、従来のスマートシティ研究では、保有するデータを社会で広く利活用し都市のサービスを生み出していくための事業モデルが十分に検討されてこなかった。そこで本研究ではバリューフローの考え方を新たに取り入れ、スマートシティのデータが電力や水道のような社会のインフラとして今後将来に渡り継続的に使い続けられるための産業構造と事業モデルを明らかにする。

スマートシティのデータインフラは、センサー、保守・管理、処理、サービスの機能で構成されている。これに様々な分野の事業者が実験的に参入し、都市のサービスが創出・運用されることになる。しかし、持続的なインフラとしての機能を担保するためには、データインフラ全体のバリューフローを見渡し、参入事業者が個々に事業性を担保しながら連携し全体が機能するように運用していくこと(オーケストレーション)が特に重要となる。本研究で得られる成果は、このオーケストレーションのためのルール作りや運用を考えるにあたって重要な指針となることが期待される。